先日アメリカの音楽メディア"Consequence of Sound”が選ぶ「今年の歌」でBTSの「Butter」が頂点に立ったことが報道されました。
また日本でもラジオ局が行った『SAISON CARD TOKIO HOT 100 THE ANNUAL COUNTDOWN~SLAM JAM 2021』で2021年の年間チャートトップ100曲を発表し、BTSの「Butter」はチャートにエントリーした1168曲のうち見事1位に輝きました。
アジアでも全世界でもここまでのグローバルメガヒット曲を生み出せるグループは中々いないのではないでしょうか。
本日はそんな世界的なトップアイドルに上り詰めているBTSで以前話題となった原爆Tシャツについて海外・韓国での反応をご紹介いたします。
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BTSジミンの原爆Tシャツの海外の反応は?
はじめに
2018年11月にBTSメンバーのジミンが原爆Tシャツを着ていたためミュージックステーションの出演が中止になり、日韓だけでなく国を超えて話題になりました。
私自身、BTSを詳しく知る以前からBTSは原爆Tシャツを着ていて話題になった韓国のグループということだけは知っていました。
この時日本での経緯を以前投稿しましたが、本日は海外での反応、そして韓国の反応の違いについてご紹介いたします。
前回の投稿でも書かせていただきましたが、BTSの素敵な部分をたくさん知って、もう一度改めてあの問題はどうだったかきちんと向き合いたいと思います。
アメリカ・イギリスのメディアの反応は?
BTSが世界的なアーティストというだけあって、ジミンが着ていた原爆Tシャツは、海を越えて世界中に知れわたりました。
世界的なメディアであるイギリスの公共放送局BBCとアメリカのニュースチャンネルであるCNNの記事をご紹介します。
イギリスの公共放送局BBCは、BTSの原爆Tシャツについて掲載した記事でTシャツのデザインになっているキノコ雲を作り出した原爆がいかに大きい被害を生んだかを伝えています。
原爆によって数十万の人が瞬時に殺され、その後、多くの人が被爆の影響に苦しみ亡くなったということが記載され、「It stirred anger among some Japanese BTS fans, who called it an “insult”」と、今回の件は日本人のBTSファンの間でも屈辱的であると書かれていました。
そんなBBCに比べると、アメリカニュースチャンネルCNNの報道は少しあっさりしています。
CNNでは原爆を描いたTシャツが物議を醸し、BTSはMステの出演が取りやめになり、第2次世界大戦中の歴史認識をめぐる違いが現在の日韓関係に影響を及ぼすなか、問題のTシャツに対しては激しい反発の声が上がったと記載されていました。
イギリス、アメリカどちらの報道も記事の内容に温度差はありますが、同じように原爆Tシャツに反発があったことを伝えています。
一方、韓国側は同じ反応でしょうか?
BTSジミンの原爆Tシャツの韓国の反応は違う?
原爆Tシャツをデザインした会社の反応は?
まずなぜこの原爆Tシャツが作られたかをご紹介します。
なぜジミンがこの原爆Tシャツを着ていたのかははっきりしたコメントが出ていませんが、ファンからのプレゼントで渡されたのではと言われています。
このTシャツが作られた背景として、過去を忘れた民族に未来はないというスローガンで愛国心をこめて歴史をファッションに再解釈しデザインされたそうです。
実際にデザインしたJLカンパニーの代表でもあるイ・グアンジェ代表は、このTシャツでは韓国の独立を表現しており、日本に原爆が投下されたことによって日本が降伏し、その結果韓国が日本の統治下から開放されたという歴史を表したものだと語っています。
また、ブランドを立ち上げた当時に流行っていたストリートファッションに、歴史を結びつけ、若者に少しでも歴史に興味を持ってもらえればと思い作られ、反日感情や日本に対しての報復の意識はなかったと釈明しています。
ちなみにこの問題でBTSのミュージックステーションへの出演がキャンセルになったことを受けて、イ代表も謝罪しています。
イ代表は「Mステ出演がキャンセルになったことを知り、とても動揺し、申し訳なく思っている。反日感情を助長しようとする意図はなく、その点でも防弾少年団に対して申し訳ない」とコメントを出しています。
反日の意図はないとのことですが、この問題の根底には、日韓の「8月15日」に対する認識のギャップが考えられます。
8月15日は日本では終戦記念日にあたりますが、韓国では解放記念日です。
ここが両国で考え方に差が出るポイントでしょうか。
韓国での反応は違う?
韓国でも原爆Tシャツの件は様々なメディアで報道されました。
主な内容としては、「日本がわざわざ過去の話を持ち出してきて、出演を取りやめにした」、「原爆Tシャツが反日だと大きく取り上げたことで、逆に日本の戦犯行為を全世界に知らしめている」などと言った内容がありました。
他にも「日本がBTSの勢いを恐れており、妨害のために原爆Tシャツに難癖をつけて出演を中止させた」なんて記事もありました。
韓国での街頭インタビューなどでは、原爆の写真まで使うのはちょっと行き過ぎなのではというコメントもあった半面、誇らしいことである、日本は過去の歴史にこだわりすぎ、1人のアーティストがしたことに国レベルで問題にするのは大げさだなどといったことが報道されていました。
この韓国での反応の違いの理由として考えられることは冒頭でも記載した日韓の「8月15日」に対する認識のギャップでしょうか。
まとめ
本日は2018年に話題になったBTSの原爆Tシャツの問題について海外、韓国の反応をまとめました。
韓国での反応が違ったことに対して、決して原爆を称賛しているのではなくて、自分たちが解放されたことに重きがあると語っている記事がありました。
難しい問題ですが、BTSが日本のARMYに向けて思ってくれている心は偽りのないものだと思います。
BTSの世界進出が世界中の多くの人々を楽しませ、明るくしてくれているのは間違いないので今後も活動に期待します♪